スマート介護士の仕事内容
慢性的な人手不足に悩まされる介護業界では、介護ロボットや介護センサーなどのAIを導入して仕事の効率化を図る動きが加速化しています。介護現場でAI活用が進められれば、ケアプラン作成や見守りなど介護スタッフに負担の大きい業務がAIにより効率化され、介護も働きやすい仕事になるでしょう。AI活用により介護スタッフの人材不足も解消されるかもしれないと期待されています。ただし、AI導入には、AIに関する専門的知識やスキルを備えたスタッフが欠かせません。どんなにお金をかけてAIを導入しても、操作できるスタッフがいなければ宝の持ち腐れと言えるでしょう。介護ロボットを操作し、介護センサーを管理できるような専門家として、スマート介護士という資格が創設されました。
スマート介護士には、スマート介護士Basicとスマート介護士Expertの2種類があります。スマート介護士Basicは一般の介護職や介護ロボットメーカー向けで、スマート介護士Expertはオペレーション構築者用とされています。介護現場にスマート介護士がいれば、高価なAIを駆使して効率的なオペレーションシステムを構築し、介護サービスを向上させることができるのです。スマート介護士は、ケアマネジャーと相談しながら、AIに必要なデータを入力しケアプランを自動作成できます。また、利用者の動きを把握する動体探知機能を備えたAIを管理し、利用者が徘徊により行方不明となるリスクを軽減できるでしょう。そして、AIを駆使して足の不自由な利用者の歩容解析を行い、歩行障害の原因を究明し歩行介助の方法を模索する理学療法士をサポートすることも可能です。